嵐山 竹林の小径

竹林の小径

嵐山 竹林の小径目次

嵐山 竹林の小径について

竹林の小径は京都府京都市左京区嵯峨野にあり、嵐山を代表する趣のある観光地です。

全長は約300m~400mあり、散策路のわきには数万本の孟宗竹が生い茂っています

嵐山のにぎわいを抜けてこの小径に入ると一気に静謐な空気に包まれます。

昼間でも薄暗く夏でも涼しく感じられ、竹林の隙間からのぞく木漏れ日は人々を穏やかで平静な気持ちにさせてくれます。

ここには源氏物語「賢木の巻」にも登場し縁結びのご利益のある「野宮神社」や世界遺産の天龍寺があり、どこか別世界に来たようなパワーを感じる場所として国内外を問わず多くの人を魅了し続けています。

インスタ映えするとして撮影スポットとしても人気の場所ですが、実はいつから存在するのかはっきりしたことはわかっていません。

もともと小径のある嵯峨野は、飛鳥時代に新羅からの渡来人・豪族秦氏によって開墾されるまでたびたび桂川の氾濫が起こる低地でした。

秦氏は当時、高度な技術をもって桂川の氾濫を治め、農業や養蚕などさまざまな技術をこの地に伝承しました。

その後京都に都が移され、嵯峨野はその自然の美しさから天皇や貴族たちの別荘地・行楽地となりました。

このように嵯峨野そのものの成り立ちについては記録が残っているものの、竹林の小径についてはだれがいつ整備したものなのかは定かではありません。

孟宗竹については801年、道雄上人が唐から持ち帰ったとの記録もありますが諸説あります。

嵯峨野が平安時代に整備されたことや野宮神社が809年に創建されたことから、小径も平安期には形成されていたのではないかと推測がされています。

 竹林の小径は東側の野宮神社からと西側大河内山荘からの2つの入口があります。

野宮神社

小径を散策するうえでぜひとも寄ってほしい場所がこの野宮神社です。

20分ほどでまわれる小さな境内ですが、野宮神社は縁結びや子宝安産の神様として地元の人はもちろん、女性観光客に人気のある神社です。

その昔、天皇の代わりに神にお仕えするもの(斎宮)として、未婚の皇女や女王が伊勢神宮に派遣されていました。

その際に1年間斎宮が身を清める場所として存在していたのがこの野宮神社です。

クヌギの皮を剥がずにそのままの状態で建立されている貴重な「黒皮の鳥居」やクロモジの木でつくられた小柴垣は竹林の風景に溶け込み、厳格な雰囲気を醸し出しています。

鳥居の横には渡月橋をモチーフとしておかれた小さな橋など嵐山の景観を表現した「じゅうたん苔」が生い茂っています。

そして、野宮神社最大のパワースポットとして知られているのが野宮大黒天の前にある亀石です。

この亀石をなでながらお願いをすると1年以内に願い事がかなうといわれています

すべてのお社をまわってからこの亀石にお願いするのが一番御利益のある参拝方法だとか。

ほかにも、交通安全の神様大山弁財天、子宝安産の白福稲荷大明神、芸能上達の白峰弁財天などいくつものお社が鎮座しています。

 また、小径を抜けていくと最終地点に黒い大きな門があらわれます。

こちらは映画俳優大河内伝次郎が自ら30年かけて造営した大河内山荘庭園で、小径を訪れた際にはぜひとも寄ってほしい名園です。

園内は回遊式庭園で数多くの松やカエデ、桜などが植え込まれており、紅葉シーズンは特に人気です。

庭師 広瀬利兵衛とともに造ったといわれるこの庭園には高峰秀子、京マチ子といった昭和の名優たちが招かれています。

大乗閣とよばれる日本の伝統的建築様式を取り入れた建造物は園内の中心施設です。

大河内山荘庭園は百人一首で知られている小倉山の斜面にあるため、山頂近くからの眺めは絶景です。

京都の街並み、嵐山、東山。遠くは比叡山まで一望できます。

夜には園内の小径がライトアップされ、昼間とはまた違った趣のある景観がひろがります。

来園者にはお抹茶とお菓子のサービスがあるので竹林散策の後はこちらでゆっくり一服されるのもよいのではないでしょうか。

入園料1000円と少しお高めですが、見ごたえは十分です

 さて、小径といえば先ほども既述したように写真撮影で人気の場所ですが、嵯峨野周辺には着物のレンタルをしているお店が何軒かあります。

小径に行かれる際はぜひ着物で出かけられてはいかかでしょうか。

フォトジェニックな写真になること間違いありません。

そして、より風情のある観光を楽しみたい方におすすめするのが、人力車で観光です。

実は竹林の小径には2015年に新たな新名所「竹林の散策路」が誕生しています。

この散策路は、野宮神社から北側に向かい踏切を渡った竹林の右側にあり、知る人ぞ知る隠れ家的なスポットです。

この散策路をきれいに整備するために寄付をしたのが人力車を経営している会社で管理もされているそうです。

小径と違い人気は少ないため、赴くままに写真撮影する人や竹林のにおいをかいでいやしのひと時を過ごす人などゆっくりとした時間が流れています。

じっくりと竹を楽しみたい人はこちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか。

見どころ

天龍寺

竹林の小径の見どころといえば、小径がその北門と続いている野宮神社と並ぶ名所、世界遺産天龍寺です。

嵯峨野、竹林の小径を訪れた際にはぜひとも寄っておきたい京都を代表する禅寺の一つです。

天龍寺は1339年足利尊氏を開基として創建されました

もともとこの地には嵯峨天皇(嵯峨野にゆかりのある人物で、この地域の名称の由来となった天皇)の皇后橘嘉智子が開創した檀林寺がありました。

その後4世紀ごろに荒廃していたこの地に後嵯峨天皇が仙洞御所、さらに亀山上皇が亀山殿を営みました。

後醍醐天皇が崩御し、その弔いのために足利尊氏が亀山殿を改め開かれたのが天龍寺と言われています。

開山は夢窓疎石

この天龍寺、実は時代の動乱に巻き込まれ火災によって何度となく焼失しています。

竹林の小径に関する資料も残ってはおらず、現在の境内は明治以降のものとされています。

天龍寺の見どころはたくさんありますが有名なところでは国の特別名勝に指定されている日本庭園の最高傑作、曹源地庭園ではないでしょうか。

曹源地庭園の名称は作庭した夢窓疎石が「曹源一滴」と書かれた石碑をみつけたことからといわれています。

この庭園は枯山水庭園ではなく池の周りを歩く池泉回遊式庭園で、背景となる嵐山や亀山の風景を庭園に取り込んだ借景式庭園となっています。

また、中国の黄河上流にある滝を登り切った鯉は竜になるという言い伝えのある伝説を現した龍門瀑という石組も見逃せません。

見る者の心を癒やし、春夏秋冬それぞれに違った表情をみせてくれるこの庭園はまさに京都のわびさびの究極ともよべるのではないでしょうか。

その他にも本尊 釈迦三尊安置されている法堂の天井には雲龍図が躍動感を放ちながらにらみをきかせています。

たびたび火災にあった天龍寺を守る意味としても龍の存在はこの寺にふさわしく、360度どの位置から見てもにらみつけているという迫力満点の天井絵です。

だるま図

それとともに人気なのが庫裏を入ってすぐのついたてにえがかれている「だるま」です。

このだるまは禅寺の開祖である達磨大師の絵といわれていますがインパクトが強く、一度見たら忘れることができません。

このだるまは根付けやクリアファイルなどで販売されており、ご利益のあるグッズとして人気です。

その他、境内の中には禅宗では食べることもまた修行の一つという教えがあり、その一環として精進料理を味わえる料理店もあります。

寺に訪れた際には心を清めつつ、四季折々の食事を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

嵐山竹林の小径付近

竹林の小径のある嵯峨野周辺にはさまざまな観光名所があります。

まず、嵯峨野といえば嵐山と隔てて桂川に架かる橋、渡月橋です。

渡月橋

嵯峨野を知らない人も一度は耳にしたことがあるほど有名な嵯峨野・嵐山のシンボル的な存在です。

平安時代初期、月が橋を渡るように動いていく様を見て亀山上皇が名付けられたことが名称の由来です。

その姿は嵐山の自然に溶け込み、春夏秋冬さまざまな顔をみせてくれる風情のある佇まいです。

また、嵯峨野にはたくさんのご利益のある寺社があります。

大覚寺

嵯峨天皇の離宮として設立された大覚寺、境内で鈴虫を飼育し、境内に入る階段を登り切った場所にはどんな願い事もかなえてくれるお地蔵様がいらっしゃる鈴虫寺、太古の昔よりこの地に鎮座し、住民たちの生活を護っていた松尾大社など一日では回りきれないほど実に多くの寺社仏閣が存在します。

また観光地のお楽しみ、ここしか味わえない名物料理もたくさんあり、清らかな水で作られた豆腐料理や旬のものを使った京野菜、打ちたてのお蕎麦のお店、お抹茶を使った絶品スイーツなどどれにするか迷ってしまうくらい数おおくの店が軒を連ねています。

もちろん、京都といえば定番のお抹茶体験ができる店もあります。

アクセス

公共交通機関を利用する場合、降車駅は嵐電からは嵐山駅、JR嵯峨嵐山駅から徒歩10分、または阪急嵐山駅から徒歩15分が便利です。

京都駅からJRに乗ってこられる方はそのまま馬堀駅まで行って嵐山名物として大変人気の高い嵯峨野トロッコ列車に乗り、絶景を楽しみながら竹林の小径をめざす方法があります。

京都駅からは市バス28系統に乗り50分ほどで最寄りの野々宮バス停までいくこともできます。

大阪から竹林の小径までは、JR京都駅を目指しJR山陰本線に乗り換えて嵯峨嵐山で下車するか、阪急電鉄梅田駅から嵐山下車で行くルートがありますがおすすめは阪急電鉄です。

海外から来られた際は、関西国際空港からJR関空快速に乗車し大阪駅までいけば便利でしょう。

神戸方面からは、三ノ宮からJRで京都駅まで行きそこからバスに乗り換えるか、神戸三宮から乗車し十三で阪急京都線に乗り換え、桂まで行き再び乗り換え嵐山線経由で嵐山駅に行く方法もあります。

車の場合は名神高速京都南ICから国道1号線経由、40分ほどでつきます。大阪からですと沓掛インターで降りるほうが便利です。

ただ、付近の駐車場は大変込み合いますので駐車場を探すのが大変です。公共交通機関でのアクセスのほうがおすすめです。

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